甘々ストロベリー*。
しばらくしてチャイムが鳴り、先生がちょっと遅れて教室へと入ってくる。
SHRはやっぱり係り決めで、私の願いは先生に届かずに立候補制となった。
そして私は、なんとなくヤツと同じ係りになるような。……そんな予感がしていたのだった。
――
「はい、次。保健委員」
最初にクラス代表男女それぞれ1人ずつが決まり、
その2人が進行をしていく形になった。
周りの女子がチラチラとヤツ――永瀬くんを見ているのが
隣の席の私には手に取るように分かる。
それが密かに面白かったりする。
そして、永瀬くんが手を挙げないのを確認した女子のみなさんは何事もなかったように前を向く。
その、永遠ループ。