君に夢中
*゜先輩
高校に入学して
新しいことだらけで毎日が楽しかった。
キラキラ輝いていた。
勉強も思ったよりついていけるし、
この前のテストは学年で28番という
自分の中ではとても嬉しい順位だった。
それに部活でも毎日少しづつ進歩していけたし
優美とも毎日楽しい学校生活を送っていた。
楽しくて楽しくて…
学校に行くのが楽しみで
まさに青春、そのものだった。
だけど…そんなに現実は甘くなかった。
ということも知った。
ある日…
朝、学校に着いて下駄箱へ行っていつものように
靴を履き替えようとしたら靴が無かった。
始めは誰か間違ったのかな?とか
のんきに考えていた。
だけど、その次の日は
カバンの中に入れておいたジャージが
無くなっていた。
やっと意図的なものだと気づいた。
優美に相談をしたら優美は
「すぐに先生に言いに行ったほうがいいよ!」
というけれど、だれがやったかも
心当たりがなくなんて言えばいいかも分からなかった。
とりあえずありそうなところを
ひたすら探した。