海と桜の奏 ~Pure・Harmony~
「なぁ、お前って部活とか入らなかったの?1年ン時」


隣を歩く桐生を見ると、ホッペが左右両方真っ赤になった。


「えっと……あまり人と関わるの得意じゃないから………運動苦手だし、弟の面倒見なきゃいけないし……」


弟………?


「桐生、弟いんの?」


「うん。小学校4年生の弟が。あっ!アイから聞いたんだけど、桜土君のお姉さんが弟の音楽の先生なんだって!!」


「ハッ!?ウソだろ!?姉さんが!?」


マジかよ……初耳だ!


「弟だけじゃ無いよ。アイの妹2人も教え子なんだって!桜土君、お姉さん先生だったんだね!」
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