海と桜の奏 ~Pure・Harmony~
タイミング良くチャイムが鳴り響き、桜土君はそのまま“じゃあな”と自分の席に行ってしまった。


「ハァ……緊張したよぉ~~~~!!」


机に突っ伏し、深く息を吐く。


ピンッとアイにデコピンされてしまった。


「“緊張した”じゃないわよ海!せっかく桜土君が話しかけてくれたのに、モジモジし過ぎ!!」


「でもちょっとはお話出来ましたね。良かったですね、海ちゃん」


正反対の感想をくれる、アイと小梅。


色々言いたかったけど、桜土君と対応した緊張からの疲れが抜けず、“アハハ……”としか答える事が出来なかった。
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