海と桜の奏 ~Pure・Harmony~
一瞬聞き間違えなんじゃないかと思った。


「え……歌ってくれんの………?」


リアルにそう思ったので、念の為に確認をとるオレ。


「桜土君が…“いいよ”って言ってくれるなら……私頑張る………」


涙を拭き終わり、ニコッと微笑む桐生。


その姿に、“コレは夢じゃない”と思う事が出来た。


「あ…ありがとう桐生!よし!一緒に頑張ろうな!!」


桐生のオデコ部分に手を当てて、満面の笑みを贈る。


「う、うん…頑張るね……//////」


なぜか桐生が赤面している事にも気がつかない程に、オレは浮かれていた。
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