海と桜の奏 ~Pure・Harmony~
頭の中に、たくさんの疑問が飛び交う。


1番窓側の列に座っている、桜土君を見てみた。


マジメにノート写してる……エライなぁ………


あんなしっかりした表情をもっと間近で見る事が出来たら………幸せなんだろうな。


「何言ってんの私……ムリに決まってるじゃん」


だってあの数分の会話だけで、あんなにしどろもどろになっちゃったんだよ?私。


間近でって………そんな事したら私の心臓がもたない。


自分の不甲斐なさに、ほとほと呆れるわ……


こうして考えてる間に、授業はどんどんと進み、ついに放課後になってしまった。
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