海と桜の奏 ~Pure・Harmony~
「じゃあ“好きな男の子に切ない片想いしてる乙女心”の歌詞にふさわしい言葉、皆出してって」


桜土君が変わらずテキパキと進行係をしてるけれど……アレ?


なんか不安そうな顔してる?


どうしてだろう?


「乙女心………どんなに教科書読み漁っても、オレには未知の領域だから、分からねぇな」


「そもそもお前は教科書を読まないだろう」


「フフフ…」


茶竹君のツッコミに笑う小梅。


茶竹君の顔が微妙に赤くなった事に気づいたのは、私だけだったのだろうか。


「ここはこうした方がいいんじゃない?」


「ああそっか!」
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