海と桜の奏 ~Pure・Harmony~
他の人達が色々意見を言い合う中、私はなかなか自分の意見を言えなかった。


どうしよう……


自分が歌う歌詞なんだから、私も何か言わないといけないのは分かってる。


だけど片想いの相手本人がいるこの場では、言いにくいよ………!


あーーもう!私の根性無しっ!!


桜土君と親しくなったからって調子に乗って、結局何も変わってないじゃない!!


「……桐生、ここどういう風にしたらいいと思う?」


「ハヒッ!?」


自己嫌悪に陥っているといきなり桜土君に尋ねられ、体がビクッとなった。


ダ、ダメよ海!しっかりしなきゃ!!
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