海と桜の奏 ~Pure・Harmony~
皆が出て行き、ガラーンとなった教室。


私はその教室に再び入り、荷物を自分の机に置いた。


「誰もいないよね………?」


キョロキョロと教室内を見渡し、念の為に廊下も確認。


誰もいない事を確認し終わり、また机に戻った。


「今日は5分間だけ……っと」


壁にかけてある時計で時間を確かめ、一旦目を閉じる。


そしてゆっくりと目を開けて、スゥッ…と息を吸い込んだ。




「この光が明日へ続く道ならば


私はアナタと歩みたいよ……」




――――…うん……


やっぱりここで歌うのが、1番気分がいいなぁ。
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