海と桜の奏 ~Pure・Harmony~
★近いのか遠いのか★ 《Side -Takuma-》
「お兄ちゃん、海さん送りなよ!」
こんな事をポーンと言ったのは……オレ等がいた玄関にいつの間にかやって来ていた妹の氷翌。
皆がクツを履くのを眺めてたオレは、猛スピードで氷翌の方を振り返った。
「な、何言ってんだよ氷翌いきなり!!つーかいつ玄関来たんだ!?」
「お兄ちゃん海さん1人で帰らせる気!?幾ら夏で明るいからって危ないでしょうっ!!」
兄の質問を簡単に無視して、桐生を指差す氷翌。
桐生は瞬きを繰り返したまま、固まっていた。
「あ、あの桐生ごめん……」
「そうね。送って行ったら?卓磨」
こんな事をポーンと言ったのは……オレ等がいた玄関にいつの間にかやって来ていた妹の氷翌。
皆がクツを履くのを眺めてたオレは、猛スピードで氷翌の方を振り返った。
「な、何言ってんだよ氷翌いきなり!!つーかいつ玄関来たんだ!?」
「お兄ちゃん海さん1人で帰らせる気!?幾ら夏で明るいからって危ないでしょうっ!!」
兄の質問を簡単に無視して、桐生を指差す氷翌。
桐生は瞬きを繰り返したまま、固まっていた。
「あ、あの桐生ごめん……」
「そうね。送って行ったら?卓磨」