海と桜の奏 ~Pure・Harmony~
今度息子の言葉を遮ったのは、小さい頃はバイオリニストになりたかったらしい母親。


母さんと氷翌は、スッゲェ楽しそうにこっちを見ていた。


グッ………絶対からかってやがるこの2人!!


オレが桐生に対してちょっと特別視してるの、見抜いてんのか!?だったら超怖いんだけど!


「あ、あのいいです………!1人で帰れますから……!!」


ギリギリ歯を喰いしばってるオレの態度を勘違いしたのか、桐生がワタワタと桜土家の女2人に告げる。


その顔はちょっと桃色に染まっていて、パクッと噛みつきたくなった。


って、オレは変態か!!
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