海と桜の奏 ~Pure・Harmony~
ふと虎や俊哉達に視線を移すと、こちらも4人共超笑顔。


しかし外山と浜口からは、なんか“威圧感”みたいなものを感じた。


まるで『『海(ちゃん)送るよね?送るよね桜土くぅん?』』って無言で訴えかけている様な圧迫感だ。


こ、怖っ……


「~~~~!分かった。桐生、家まで送るよ」


「ええっ!?でもあの、迷惑じゃあ………」


「いいからいいから。虎、俊哉、外山、浜口、じゃあな」


家の前で4人を見送り、桐生と2人っきりになる。


こうやって2人で並んで道を歩くのは、第2音楽室で桐生が歌った日以来だった。
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