海と桜の奏 ~Pure・Harmony~
「うん。卓磨君って呼ぶ事になったの。ねっ?」


同意を求めると、赤かった卓磨君の顔がもっと赤くなる。


ソレを見た哲兄は、ニヤリと笑った。


「たーくまぁーー♪お前良かったなコノヤロー♪」


なぜだか凄い楽し気に、卓磨君のピンクベージュの髪の毛をグシャグシャにする哲兄。


「ちょっ!先生やめて下さい!」


「じゃあお前も“桐生”から“海”に変えたのか?」


「え?イヤ、オレは桐生のままで……って、あっ…」


必死に抵抗していた卓磨君の動きが、ピタリと止まった。


「桐生……オレお前の事“海”って呼んでいいか…?」
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