海と桜の奏 ~Pure・Harmony~
え…えええええっ!?


た、卓磨君が私を呼び捨てに!?


いきなりの展開に、頭の中がグルグル渦を巻いて回り出した。


「ダメかな……?」


頭に手を当てて、申し訳なさそうに呟く卓磨君。


思考回路が壊れちゃいそうだったけど、どうにか答えた。


「う、ううん!海って呼んで!!」


卓磨君に“海”って、名前で呼んで貰える。


こんなに嬉しい事、なかなか無いよねっ!?


「サンキュー………海」


初めて名前だけで呼ばれて、危うく泣きそうになった。


キャアアアア……


幸せだぁ…私♪


―――ピンポーン
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