海と桜の奏 ~Pure・Harmony~
元気良く挨拶する氷翌ちゃんに、卓磨君はズッコケた。


「“よっ”じゃない!お前なんでこんな所にいるんだよ!!姉さんも!」


「えっ、お姉さん!?」


パッともう1人の女性に注目すると、焦げ茶の肩より少し長い髪をそのまま下ろしてる、20代位の人だった。


「はじめまして海ちゃん。私、卓磨の姉の桜土 聡実です。弟の総君から話…聞いてるかしら?」


ニコリと華やかに微笑まれ、同じ女なのにドキドキしてしまった。


「は、はじめまして桐生 海です!総から話は聞いてます!!」


話は聞いたけど、私よく考えたら顔見た事無かったな…
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