海と桜の奏 ~Pure・Harmony~
いざ気合いを注入して、スゥッと息を吸う。


――――ポーン


卓磨君のピアノ演奏が始まって、最初の合同練習がスタートした。


ワァ……ッ


やっぱり卓磨君のピアノって、とってもステキ………


柔らかくて優しくて……儚げで、それでいて凛としていて………


~~♪~~♪~~


何だか前に聴いた時よりも、格段に上手くなってる気がするよ………


そう考えてる内にイントロ部分の演奏が終わりに近づき、もうそろそろ私が歌い出す時が来る。


卓磨君の笑顔に勇気づけられ、練習とはいえ、やっぱり人前が苦手な私の緊張感はハンパ無い。
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