海と桜の奏 ~Pure・Harmony~
しかし………そうか。


海……男子からの人気、更に上がってたのか………


確かに最近海は笑う事が増えた気がして、オレはのん気に癒されてたけど……


癒されてたのはオレだけじゃなかったのか……


「ぬぁぁぁ…落ち着かねぇ………」


ザワザワする心を宥める様に、髪を掻きむしる。


男子に囲まれたりしている海を想像しただけで、心の波がザザザと荒れる気がした。


「あっ……」


もしや海、“告白”とかされてないよな!?


だったらオレ…オレ――――…


「アレ?桜土君じゃない?」


えっ?


今の声、外山?
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