海と桜の奏 ~Pure・Harmony~
「待、待って卓磨君!出る!私、音楽祭出るから………っ」
出入口まで後数mまで歩いた所で、海が走ってオレに追いついた。
見るだけで、傍にいるだけで癒されていた存在の海。
でも……目を合わせる事が出来なかった。
他人に心と体を乗っ取られたみたいに、自由がきかない。
「海……楽しかったわ、お前との練習。だけどお前の決意はこんなものだったんだな」
――――ああ……
今のは完全に言い過ぎた。
「ちょっと桜土君!幾ら何でも言い過ぎなんじゃないですかっ!?」
背後から聞こえる、珍しい浜口の怒鳴り声。
出入口まで後数mまで歩いた所で、海が走ってオレに追いついた。
見るだけで、傍にいるだけで癒されていた存在の海。
でも……目を合わせる事が出来なかった。
他人に心と体を乗っ取られたみたいに、自由がきかない。
「海……楽しかったわ、お前との練習。だけどお前の決意はこんなものだったんだな」
――――ああ……
今のは完全に言い過ぎた。
「ちょっと桜土君!幾ら何でも言い過ぎなんじゃないですかっ!?」
背後から聞こえる、珍しい浜口の怒鳴り声。