海と桜の奏 ~Pure・Harmony~
さすがにムカついたので、思いっきし勢いをつけて、男子2名に跳び蹴りしてやった。


「「イッタ!!」」


「テメェ等音楽祭の日来るな!サボれ!!」


「嫌だよ!!超楽しみにしてんだから、絶対来るし!」


ワーワー言い合ってると、騒ぎを先生が聞きつけたらしい。


オレ達6人は、ポイポイと廊下に放り出されてしまった。


もうすぐHRが始まるので、全員急ぎ足で教室に向かう。


「………海、頑張ったね」


外山が海にコソッと囁いているのが、オレの耳に届いた。


「うん……ありがとう、アイ、小梅」


「いえいえ~♪」
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