海と桜の奏 ~Pure・Harmony~
そんでもって時間は経って、翌日の放課後。


「おお!昨日教室で卓磨から先に聞いてたけど、お前等本当に仲直りしたのか!」


オレと海は改めて音楽祭の練習を再開する為に、黒木屋先生の家を訪れていた。


オレ達が仲直りした事がよっぽど嬉しいのか、先生がオレの髪の毛をボッサボサにする。


「せ、先生!やめて下さい!!どうしていつもこうなんですか!?」


マユをつり上げ文句を言っても、先生は全く平気らしい。


のん気に口笛を吹いて、知らんぷりだ。


本当にこの人今年で27歳になる大人なんだろうか?と呆れながら、髪を手グシで戻す。
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