海と桜の奏 ~Pure・Harmony~
『海ごめん………オレ達、順番ラストになっちまった』


『えぇーーーーっ!?』


卓磨君のクジ運がいいのか悪いのか、私と卓磨君ペアはトリを務める事になっちゃったんだよね………


最後だなんて緊張ピークで、私生きてるのかも分からない。


だけど申し訳なさそうに謝る卓磨君を、責める気にはなれなかった。


回想を終え、まーたため息をついてると、軽快な音楽が体育館に流れ始めた。


『さぁーて始まりました第×回、第一中学音楽祭!!司会進行は3年生の……』


司会役の先輩がやたら明るく話してるけど、私のテンションはイマイチ。
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