海と桜の奏 ~Pure・Harmony~
しっかりしろと自分に暗示をかけてると、いつの間にか卓磨君の顔がすぐ耳元に。


「ヒャッ!?卓磨君……!?//////」


思わず大きな声で叫びそうになったけど、どうにか耐えた。


周りは同級生・上級生・下級生がひしめき合っている。


なのにな、なんで卓磨君、こんな近くにいるの~~~~!?


「さっきも言っただろ?あんだけオレ達練習して来たんだ。そんなに気張らなくても、オレがいるよ」


卓磨君は私の耳元に口を寄せたまま、安心の言葉をスラスラと言ってくれた。


途端に、重かった心がスーーーッと軽くなって行った。
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