海と桜の奏 ~Pure・Harmony~
真っ赤な顔を何となく見られたくなくて、両手で頬を包み込んだ。


未だにチラホラ感じる視線が、あーー痛い………


どうしようか戸惑ってると、運良く音楽祭実行委員の先生がやって来てくれた。


色々音楽祭中の注意事項や出番の流れ等を説明して貰い、クジでトップバッターになった1年生の女子3人だけが視聴覚室に残る。


他の人達はその3人の音楽を楽しむ為、体育館に戻った。


「あの子達緊張してたな。1年生で1番目なら、仕方ないか」



体育館に戻る途中、卓磨君がポツッと呟いた。


「だよね…誰だって緊張……」


―――アレ?
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