海と桜の奏 ~Pure・Harmony~
ふとある事に気づき、自分の掌を見つめた。


私……さっきまでの緊張、解れてる?


イヤまだ完全に無くなったワケじゃないけど、大分緊張レベルが減った様な――――…?


「海?ボーーーッとしてどうした?」


卓磨君がヒョイッと、私の顔を覗き込む。


「あ、ううん!何でもない!早く体育館戻ろう!!」


私は慌てて意識を集中させて、歩くスピードを速めた。


卓磨君が隣にいてくれる………それだけで凄い勇気になるんだな……


さっき肩抱かれた時はビックリしたけど、恋のドキドキの方が大きくて、緊張解れたんだな……きっと。
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