海と桜の奏 ~Pure・Harmony~
言っちゃっていいのか一瞬悩んだけど、正直に話す。


「1年生の女の子3人組。皆で歌歌うらしいよ」


「へぇーー最初1年生なんだ。あっ、始まるみたいよ!!」


アイが指差したステージ上には、先程視聴覚室に残った女の子達。


「「「頑張れーーー!!」」」


友達が声援を送ると、皆嬉しそうにハニカんでいた。


「オレ達もああやってやってやろうか?卓磨」


「遠慮しなくていいよ桐生さん」


茶竹君と冬柴君の提案は、(生)暖かい笑顔の卓磨君に、アッサリ却下されていた。


体育館に明るいアップテンポの曲が流れ始める。
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