海と桜の奏 ~Pure・Harmony~
床や壁に体を預けて発表を見ていた生徒達は、誰1人動かない。


先生達も何も言わないし……オレもちょっと不安になって来た。


まさかオレ、つけあがり過ぎた?調子乗っちゃった?


観客が何も言わないのは、ただ単にバラード発表静かに聴きたかったからとか!?


ウワァ……だったらどうしよう………オレ立ち直れないかも。


困った様に、髪の毛を左手でクシャッと握った。


その時――――…


「……スゴーーーイ!!」


「あり得ねぇ!なんだこの上手さ!!」


「2人共とっても上手だったよーーー!」


「キャーーーッ!!」
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