海と桜の奏 ~Pure・Harmony~
それから私達は、教室に戻った。


後片付けは明日やるんだってさ……大変だろうなぁ。


去年の後片付けも、色々大変だった記憶があるもん。


「教室、大変な事になってるかもよ?」


教室に戻る道のりの中で、アイがクスクス笑いながら言った。


「なんで?大変なのは明日の後片付けじゃない?」


「それもあるけど………海、桜土君、覚悟しといた方がいいわよ」


アイの言う事の意味が分からず、私は首を傾げる。


でも卓磨君と小梅と冬柴君と茶竹君は、何かに気づいたみたいだ。


「そういう事か……」


卓磨君が呟く。
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