海と桜の奏 ~Pure・Harmony~
よくよく皆を観察してみると、手にクラッカーを持っている人が何人かいた。


あっ……さっきの破裂音ってクラッカーだったんだ………


「皆、はしゃぎ過ぎ。周りのクラスに迷惑だろうが」


紙吹雪を取り終わった卓磨君が、私の腕を引っ張って中に連れ込む。


一瞬ドキッとしたけど、後ろにいたアイ達を教室に入れる為だと分かり、ちょっと沈んだ。


「桐生、桜土、音楽祭優勝おめでとう!」


「海ちゃんって歌スッゴく上手かったんだね!!私ビックリしちゃったよーーー」


ワァッと皆に卓磨君と共に周りを囲まれて、私はパニックに。
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