海と桜の奏 ~Pure・Harmony~
男のクセにピアノ?とか言われそうだけど、3才の頃からずっと習ってるピアノ。


もう生活の一部みたいになってるし、オレの特技だから周りは気にしてない。


「いいわよ。だけど先に着替えてらっしゃい」


「ハイハイ、分かってますよ」


2階にある自室に向かい、制服を脱ぐ。


私服に着替え終わってから、また1階に戻った。


リビングに入ると、立派な黒いピアノがドンと置いてある。


このピアノは、姉・オレ・妹の3人が共同で使って来たピアノだ。


「んっと……何弾こうかな?」


適当に楽譜を捲って、演奏曲を選ぶ。
< 38 / 403 >

この作品をシェア

pagetop