海と桜の奏 ~Pure・Harmony~
もう放課後なのに、音楽室は開いていた。


ガラッと扉を開け、2人で入る。


後ろの壁に貼られている有名な音楽家の写真が、微妙に怖いよぉ………


「ホッと」


目線をあちこちに向けてると、桜土君はピアノの蓋を開け、イスに腰かけた。


へっ……?もしかして………


「桜土君、ピアノ弾けるんですか……?」


「アレ?知らなかった?オレ3才からピアノやってるから、ピアノ歴11年だぞ」


サラッと言った桜土君に、私は目を見開いた。


さ、3才の頃からピアノ……!?スッゴーーイ!!


思わず尊敬してしまいますよ桜土君!
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