海と桜の奏 ~Pure・Harmony~
「ムリ!出来ませんっ!!//////」


恥ずかしさMAXで、私は教科書で顔を隠す。


アイは長いため息をつき、小梅は“しょうがないですね”とか何か言っていた。


――――そりゃあ……私だって、彼と楽しくお話とかしてみたいけど………


肝心な勇気が出ないんだもん……


2人にバレない様に、チラリと再び視線を男の子3人の方に向ける。


窓に寄りかかり、明るく笑っている1人の男の子。


アイが言っていた“彼”とは、あの人の事だ。


私とアイ、小梅と同じクラスの―――――…桜土 卓磨《さくらど たくま》君。
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