海と桜の奏 ~Pure・Harmony~
急いで階段を駆け上がり、自室のドアを開ける。


「あっ、卓磨お帰りーーー!」


「お邪魔してまーす」


案の定あのクツの持ち主の虎と俊哉が、オレの部屋でのんびりと寛いでいた。


「虎!俊哉!テメェ等何してんだよ!!つーか起きれ!!」


我が物顔でオレのベッドに寝っ転がってる虎を、ムリヤリ叩き落とす。


さっきまでのウキウキした気持ちは、みるみるしぼんでしまっていた。


「なーんだよつれないなぁ卓磨!!お前忘れ物取りに戻って、オレ等と最後まで帰れなかっただろ?だからこうやって……「いらない。今すぐ帰れ」」
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