海と桜の奏 ~Pure・Harmony~
ボンヤリ考えてると、いきなり目の前で手をヒラヒラされて、体がビクッとなった。


「ワッ!?」


「そんなに彼が気になるんだったら、マジで勇気出して桜土君に話しかけなさいよ?海ちゃん」


犯人は、ニヤニヤと楽しそうな笑顔のアイ。


「海ちゃん、さっきからずーーっと桜土君の事見てましたよ?」


「えっ!?ウソ………!?」


小梅の指摘に、顔が日光を直接浴びたみたいに熱くなってしまった。


「海ーーー?2年になってやっと同じクラスになれたんだから、チャンス活かさなきゃダーメ!アタックあるのみなんだから……さ」
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