海と桜の奏 ~Pure・Harmony~
「あのねアイ、小梅、実は――――…」


言いかけた所で、教室の扉が開く音がする。


スタスタと、こっちに誰かやって来た。


「おはよう3人共。外山、浜口、ちょっと話あるから桐生借りるな」


私の腕を掴み、教室の隅っこに引っ張るのは………笑顔の桜土君。


「へっ!?」


「海ちゃん!?」


「た、卓磨お前………っ!?」


「なんだこの状況!」


同じクラスとは言え普段関わりが薄い私の事を桜土君が引っ張るから、アイ達4人はあんぐりと口を開けて私達を見送っていた。


「さ、桜土君、あのっ………//////」
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