海と桜の奏 ~Pure・Harmony~
――――カァァァァァ………ッ


え?桜土君また赤くなっちゃった!?


なんでなんで!?意味分からないよ~~~~!!


パッと私から離れた桜土君は、目線をあちらこちらに向けてテレてる感じ。


「桜土く……ん…?」


不思議に思いながらジーーーッと見てると、彼の咳払いが音楽室に鳴った。


「あ~~~…桐生………もしかして今まで“天然”って言われた事ねぇか……?」


「天然?―――ああ、何度かアイや小梅に言われた事あるけど………」


「…やっぱりな……桐生はあんな事狙ってやる性格じゃないもんな……」


あ…あんな事?
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