さよなら、…ありがとう
Day1:居場所のない教室
雨の音が聞こえる。
耳障りで、わたしが一番嫌いな音。
ベットから起き上がって、カーテンを開ける。
案の定、外は薄暗くて雨が降ってた。
「…最悪」
第一声が「最悪」って…と自分で考えた。
でも、しかたがない。
最悪な天気にかわりないのだから。
「…着替えよう」
一階に降りて、制服を手に取る。
今日もまた、一日が始まる。
わたしはため息をついた。