明日目が覚めたら
1章 旅立ちの時
「手に入らないのならば、殺してしまえばいい。」
アセンダルフ国の第一王子を愛してしまった
魔女ユレイヒは其の夜王子の寝室へと忍び込んだ。
美しい王子
優しい王子
傍にいられるだけでよかったのに
明日、隣の国の姫と婚礼の儀が行われ
王子がこの国の王となる。
人のものになってしまうなら
いっそ
殺してしまいたい。
月も星も見えない漆黒の闇に
鈍く浮かび上がる刃物が
ゆっくりと王子の喉元めがけて振りおろされた。
アセンダルフ国の第一王子を愛してしまった
魔女ユレイヒは其の夜王子の寝室へと忍び込んだ。
美しい王子
優しい王子
傍にいられるだけでよかったのに
明日、隣の国の姫と婚礼の儀が行われ
王子がこの国の王となる。
人のものになってしまうなら
いっそ
殺してしまいたい。
月も星も見えない漆黒の闇に
鈍く浮かび上がる刃物が
ゆっくりと王子の喉元めがけて振りおろされた。
< 1 / 300 >