明日目が覚めたら
かたくなだったユリアが、

ポツリポツリ話し始めた。

「王妃様が、

 地下室で過ごされるようになったのは5年前です。

 それまでは、仲の良い国王夫妻でいらっしゃいました。



 この頃から、私も王妃様のお付の侍女に指名されました。


 ブレイド王子の成人の儀が行われた7年前で、

 成人の義が行われたのを境に

 王様は階級制を作り、

 国民に重い税を課するようになりました。

 人が変わったように悪政を始めたのです。」


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