明日目が覚めたら
サ-ブルは座っていた椅子から

ガタンと

音を立てて、立ち上がった。

王子たちの顔色が地下室と聞いて変わった。


ウルルはにっこり笑って、


「サンドラ、ユリアはあなたの妹ですってね。」


「まあ、ユリア、大きくなったのね。」

サンドラが嬉しそうに目を細めたとき、


「感動の再会で悪いが、姫、あなたが行方不明で、

 王子たちにご足労頂いていますが、どうなさりますか?」


アレクはウルルが何かをしようとしていることを読んでいるように、

意見を求めた。
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