明日目が覚めたら
話に食いついたのはシ-ルドだった。


「嘘ではありません。但し、それを変えるにはあなたがた王族も

 役人も痛い思いはしなくてはならない。

 このままでは国民は皆、死を選ぶしかなくなるのだから。

 改革なくして、国の存続はないでしょう。

 やるのは今しかないと、私は思います。」


アレクならきっと彼らを導くことができるだろう。

私は、私でやらなくてはならないことがある。


「それを聞いて安心したわ。

 私は、明日の夜、全ての原因である、

 呪いを何とかすつもりです。

 王子様たちが、その後、

 アレクとこの国を立て直してくれればすべてうまくいく。」



「ウルル、それはどういう意味だ?まさか一人で?」


「私は大丈夫。そうでしょアル?」


「一人でなんとかしようと考えているのか?」


「誰も手を出さないで、相手は王様と王妃様よ。

 何かあったとき、責任を取るのは私一人でいい。」
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