明日目が覚めたら
「俺も行く。」

ブレイドがウルルの腕を引いた。

「この国を動かすのは弟たちでいい。

 姫、お前は言った。

 呪いの原因の一人に俺の名前を、

 なら、当事者がここで成り行きを見守るのはおかしいだろう?」


「でも、どんな真実が待っているかわからないのに、

 あなたは傷つくかもしれない。」


「どんな真実も受け入れられる。」

正直何が待っているか分からない。

一人では不安だったウルルは、

ブレイドの申し出を受けることにした。


「心強いわ。では共に。」


差し出した右手をブレイドはしっかりと握り締めた。



「なら俺も行く。」


そう言うアレクに、


ウルルは首を振り、


「あなたは、連れて行けない。

 お願いよアル、この国の運命を王子たちと。」

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