明日目が覚めたら

夕食のテ-ブルに並んで座った王子たちと、

ウルル。

少し遅れて国王が座った。

「遅れて悪かったな。

　さあ、食べなさい。」

国王は相変わらずご機嫌だった。

地下室から王妃様がいなくなったことには気づいていないのだろうか。

しばらくして、王が口を開いた。

「なにか、夕べ騒動があったらしいが？何か知っているものはいるか？」

「食事中申し訳ありません。」

「話をすることを許そう。何かなウルル姫？」

「ゆうべも、ちょっとしたことで部屋に戻れなくなってしまいまして、

　みなさんが心配して探してくださいました。」


「ほう、そうだったのか、姫は場所になれるのが苦手なのだな。」


「はい、恥ずかしながら。」

王は愉快そうに大声で笑った。

「そこで、探してくださったブレイド様と、

　色々話す機会が持てまして。

　ブレイド様、、」

「父上、私ブレイドはウルル姫と婚姻し、

　アセンデルフへ参りたいと思います。」

国王は、みるみる顔色を変えて行く。

「何を言っている。」