明日目が覚めたら
「ウルル!」

開け放たれたままの扉からアレクが飛び込んでくる。

その声に動けなくなっていたブレイド王子が、

「やめろ!」

そう言って王妃の手を首から引き離す。

崩れるように倒れて行く体を

アレクが受け止めた。


「何をやっている!」

アレクの言葉に、

「すまん。」

ブレイドが呼応する。


力なく崩れていく王妃を、シ-ルドとサ-ブルが支える。

「父上!どうしてこんなことになるのですか?

 母上は、一体なぜこんなことになるのです。」

アロ-が国王に向かって問いかける。





< 130 / 300 >

この作品をシェア

pagetop