明日目が覚めたら
「愛していたのだ。

 他国から来た美しい王妃、フレイア

 愛していた。

 しかし信じてくれなかった。

 多分死ぬまで。いや死んでも。

 王として後添えを取らぬわけには行かなかった。

 ほかの国の姫を娶ったのでは、

 後継者争いになる。

 フレイアの願いを叶えてやりたかった。

 だからノアンを娶った。

 もちろんノアンも愛していた。

 ノアンは聡明で、ブレイドもよくなついていた。

 3人の王子にも恵まれ幸せだった。

 何事もなかった。ブレイドの成人の儀までは。」



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