明日目が覚めたら
「成人の儀が済んでも、

 ブレイドは王になることを拒み続けた。

 私ががなぜ悪政を始めたのか、

 ブレイドに、

 王となり新たな国づくりとして欲しかったからだ。

 悪政を立て直した新王は

 必ずや、国民から受け入れられるだろう。


 王妃を隔離している、その理由も話そう。

 ノアンが政治に対して意見した日を境に

 ノアンを疎んじるようになった。


 ちょっとした時に我を忘れて

 ノアンに暴力を振るうようになった。

 私には自覚がないのだ。

 私の目の前から隔離することで、

 王妃を守りたかった。

 さっきのノアンの様子から考えれば、

 前王妃 フレイアの 残した思いが

 私をそうさせたのかもしれない。」 


< 132 / 300 >

この作品をシェア

pagetop