明日目が覚めたら
「ブレイド、お前にとってこの国は簡単に捨ててしまえるものなのか。


 国民は、悪政を司る王ではなく、

 国民を思いやれる王を望んでいる。


 亡きフレイアも、ここにいるノアンもだ。」



「ウルル姫。」


ブレイドはウルルを振り返る。


「ブレイド様。

 この国はあなたを待っているのです。

 言いましたよね、

 全てが終わったあとにしようと。

 本当は何を選ぶべきかは、

 もうあなたはわかっているはずです。」


笑顔で答えるウルルに、


ブレイドは唇をかんで頷いた。
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