明日目が覚めたら

「どうやら、馬も物資も無事のようですね。良かった。」


「ええ。どれくらい無事かはわかりませんが、

 愛馬が戻ってくれただけでも 良かったです。

 みなさんのおかげです。ありがとうございました。」


美しい笑顔で微笑んで感謝の言葉をいう、サラは、

名残惜しそうに、アレクを見て、


「もし、お時間がありましたら店の方に寄ってください。

 お礼に、お食事でもご用意します。」


「いいえ。私たちは先を急ぎますので。」


間髪いれずに断ったのはウルルだった。

アレクとサンドラは

あっけにとられていた。
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