明日目が覚めたら
どうしたらいいの?

ウルルはオロオロしていた。

ウルルにとって、アレクは無敵なのだ。

ケガぐらいはしても、

病気で倒れたり、

失敗をしたりしない

完全な存在だった。


そのアレクが落馬したまま目覚めない。

天と地がひっくり返るほど

ウルルにとって信じられない事実なのだ。


アレクが担ぎ込まれたのは病院という、

ケガや、病人が担ぎ込まれる施設だった。

アレクはそこで治療されたあと

清潔なベッドに寝かされていた。

「姫さま落ち着いてください。

 お医者様もなんでもないとおっしゃっていたじゃないですか。

 大丈夫ですよ。

 それよりご覧下さい、この施設の素晴らしいこと、

 こう言う施設が国にあるということで、

 より国民が安心して暮らしていくことができると思いませんか?」

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