明日目が覚めたら
確かに、医者というのは、

病人の元を訪れて手当をするものと思っていたが、

こうして、病人がやってくれば、一日に何人も治療することができる。

その上、治療後こうやって休ませることも可能だ。

何より、清潔な場所を保つことができることは、

けが人や病人にとって治癒や回復させるために必要なことだろう。

国民のためにもこういう施設があったらどんなにいいだろう。

帰国したら、父上に相談して作りたい。

さすが、多く観光するものが訪れる場所だと、ウルルは感心した。


「ウルル?」

背中から聞こえてくる声に振り向いた。

頭に包帯を巻いて痛々しい姿のアレクが頭を気にしながら、

「俺、どうしたんだっけ?」

首をかしげるアレクに、

「アル、、、馬鹿、馬から落ちたのよ。

 具合が悪いなら早く言ってくれなくちゃ。

 心配したんだから。」



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