明日目が覚めたら
「ようこそ我が国ジャミルへ」

 
女王陛下自ら、迎に出て来た。

やや、年配の女王様はふくよかで、優しい印象を持つ

話し方も穏やかな印象で

まるで孫娘が帰ってきたように

温かくウルルを歓迎した。

食事をしながら昔話に花を咲かせ

アレクや、サンドラも客人として同じ食卓に付かせるなど、

今までの国にはない、おおらかさと、一人ひとりを大切にする

女王の人柄にウルルは、 

将来の目指すべき女王像を見つけた気がした。


食事が終わっても、話は尽きることはなかった。

もうそろそろという時になって、

女王に使える神官がやってきて、

女王さまに耳打ちをした。ゆっくり頷いて


「それでは、所用が入りましたので、夕食はここでお開きにいたしましょう。

 それぞれの方に部屋を準備しましたので、

 侍女に案内させますわ。」
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